資産形成を始める前に ーお金の出入りを把握するー

資産形成を始める前に

「貯蓄だけじゃ増えないから、投資に回した方がいいよ、とよく言われるけど、正直よくわからないので初めの一歩が踏み出せません。」

という話をよく聞きます。

資産形成の初めの一歩は何なのか?証券会社や銀行でiDeCoを申し込む、つみたてNISAの口座を開くなどが考えられます。ただ、その前にやった方がいいことがあります。それは、お金の出入りを把握することです。

理由は、お金の出入りを把握して、投資に回せるお金がどれくらいあるのか把握しておいた方が良いからです。投資に絶対ということはなく、生活に使うお金まで投資に回してしまうといざというときに困るということです。

もし、お金の出入りを調べてマイナスになっているようであれば、改善してから投資を始めることをお勧めします。下では、参考として、お金の出入りについて調べる方法を書きました。

入ってくるお金を調べる

まずは、入ってくる方です。会社員であれば、会社から自分の銀行口座に給料が振り込まれると思います。副業や不動産収入があるかたは、それらの収入が加わります。基本、銀行口座に入ってくるので、わかりやすいと思います。併せて給与明細を見る癖をつけると良いです。どんな費用を支払っているかわかります。

出ていくお金を調べる

次に、出ていく方です。これは実はあまり把握していない方が多いと思います。出ていくお金としては、食費・雑費、水道光熱費、通信費、住宅費、被服費、習い事代、固定資産税などです。


これ、毎日・毎月調べるのしんどくないですか?

すごーく前に、お金の出入りを調べた方がいいというのを見聞きして以来、わたしも家計簿のようなメモをつけたり、レシートを読み込むアプリを試したり、マネーフォワードやマネーツリーといった家計簿アプリを試したことがありました。

ただ、わたしはまめな方ではないので、メモを付けたり、レシートを読み込んだりするのをちょいちょい忘れてしまって、結局長続きしませんでした。唯一、長続きしたのは(というか、勝手に長続きしていた)、マネーフォワードなどの家計簿アプリです。こういったアプリは、特に何もしなくても勝手に情報を拾ってまとめてくれるのでとても便利です!

簡単なお金の出入りの確認方法

とはいっても、やはり意識していないと、いくらアプリを使っていたからといっても無用の長物。
家計簿アプリを使っていても、そのうち確認しなくなっちゃうのですね。。。

そこで、ちゃんと将来に向けた資産形成をしっかり意識をするために、ずぼらなわたしは、いくつかの方法を試してみました。

それは、支出を「現金」、「電子マネー」、「クレジットカード」、「口座引落」に絞るという方法です。習い事や飲み会など現金ゼロは現実的に無理なので、最低限の現金を毎月給料日に引き出しする、その中から一定額を電子マネーに入れる(これは小銭を持っているのがわずらわしいから)、食費・雑費など日常の買い物はすべてクレジットカード、水道光熱費などは口座引落という風にしています。

ポイントは、①現金(電子マネー)の金額はルールを決めて一定額に必ず押さえること、②クレジットカードの明細は必ず確認して何に出費したか把握すること。

この方法で、何にいくら使ったか思い出しながら、あれは無駄だったとか、これは良かったとか振り返るようにしています。

お金の出入りを確認しよう

入ってくるお金と出ていくお金がわかると、どれくらい残っているかがわかります。もちろん賞与がある人もいるので、それを考慮することも必要かと思います。

基本的には、毎月のお金の出入りでプラスになった分が投資に回せる”最大値”だと思ってください。つまり、ここでマイナスになっている人は、資産形成以前の問題ということです。

すごく当たり前のことを言っていますが、実は今一度考えてほしいポイントがあります。それは、いかにして”投資に回す最大値”を増やすかということです。ここが増やせるかどうかで将来のゆとりがかなり違ってきます。なので、割と意識していない”出ていくお金”について、半ば強制的に意識をしていく必要があるということです。

毎月のお金の出入りがマイナスになる人、そういう方は多分何かをあきらめることができない性分なのではないかと思います。一度雑費を眺めて、「これはほどんど使わなかったなー」とか「もっと安いやつでもよかったなー」といったものがないか考えてみることが資産形成への大きな一歩へとつながるのではないでしょうか。

ほとんど使わないものや代替品でもよい場合、それは必需品ではなくぜいたく品である可能性があります。ぜいたく品が不要とはいいませんが、「我が消費に一片の悔いなし!」という方を除き、「ぜいたく品=浪費」と捉えて浪費を少なくするようにしてはいかがでしょうか。

雑費以外にも、スマホなどの通信費は、見直しの価値があるかもしれません。面倒なので、わたしもほったらかしにしている側の人間ですが、一度見直すと年間あたりのコスト削減額が大きくなることが多いので、手間をかけてでもやる価値があると思います。

いずれにしても無理なく貯められる家計を目指したいものです!

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