資産形成を始める前にやっておきたいこと ーお金の色分けー

理想の姿

将来に向けた資産形成を始めるには、まず毎月(毎年)のキャッシュフローを知ることが重要です。そもそもここでプラスになっている分(つまり貯蓄できている分)が投資に回せる最大値だからです。

金額の過多はともかく、毎月のキャッシュフローでプラスが出ているのが確認できたら、次にすることは”お金の色分け”です。お金の色分けとはどのようなものかをご紹介します。

お金の色分けとは

お金の色分けとは、自分の資産(お金)を目的別に分けて管理することです。

具体的には何かというと、「日常生活で使うお金」「貯めるお金」「増やすお金」と分けることです。将来に向けた資産形成をしていきたいのであれば、この色分けしたお金ごとに預金口座や証券口座を作るのが望ましいです。なぜかというと、例えば、「日常生活で使うお金」と「貯めるお金」が一緒になっていると、お金がある程度貯まってきたときに気が大きくなってついつい浪費が増えてしまうといったことが起こりかねません(わたしのことです…)。あるいは、老後資金などの「増やすお金」は、「日常で使うお金」とは別に、リスクをとって運用に回した方が良いと思うからです(リスク許容度は人それぞれです)。

日常生活で使うお金

日常生活で使うお金は、毎月のやりくりやご祝儀などの突発的な出費をまかなうためのお金です。このお金は、1か月の生活費の1.5倍から2倍をめどに預金口座に入れておきます。クレジットカードの決済や水道代などの引落しもここからしていきます。わたしは年に1回の税金もここで決済しているので、それがまかなえるくらいの金額を上限にしています。

貯めるお金

貯めるお金は、引っ越しや結婚、車や家電の買い替えなど、イベントや予期せぬ出来事への備えとして持っておくお金です。どれくらいの金額を用意しておけば良いか?

金融広報中央委員会の知るぽると」という情報サイトでは、安心した生活を送れるよう「月々の生活に必要なお金」の「1~2年分程度」を目安に貯金をめどに貯蓄すると良いですよと言っています。

先の日常で使うお金と合わせて毎月の生活費の1年から2年分を貯蓄しておけばよさそうですね。

増やすお金

増やすお金は、老後資金など将来に向けたお金です。遠い将来に向けたお金は、時間を味方につけられるのでリスクをとって、預金よりも収益性が見込める金融商品でコツコツと運用をすると良さそうです。

収益性が見込める金融商品となると、株や債券、投資信託などがあります。これらを保有するには、証券会社などで証券口座を開く必要があります。安心して生活できる資金を確保したら、その他の余裕金は、この証券口座で増やすお金として管理していくと良いと思います。

投資は危ない?

「よくわからないから怖い」、「元本割れしそう」、「専門用語が理解できない」などなどの声もよく聞きます。どれも”確かにそうだな”と思うコメントですが、やはりこれから先の年金の在り方を考えると、自分で老後の資金は増やしていかなければいけない時代になるのかなと思うので、運用がどんなものか、リスクとは何かを理解しておく必要はありそうです。逆に、よくわからないまま勧められるがままに投資をしているというのもまた、危ないのかなとも思います。

ちなみに、わたしのパートナーも「怖い」、「危ない」、「よくわからない」という理由で、遠い将来のお金である確定拠出型企業年金を「定期預金」にしていました。「最初に色々説明してもらったけど、よくわからなかったし、元本割れする可能性があると言われたから定期預金にしておいた。」ということでした。1年かけて色々と身近なところから話をした結果、すっかり積極型リスク志向になって海外株式で運用をしています。

「日常生活で使うお金」、「貯めるお金」で安心を確保する!ということが理解できたので、長い目でリスクをとって「増やすお金」を育てるという気持ちになったようです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました